英米文学科

学科概要

 英語英米文学科は、英語を通して人間と世界を理解することを目標としています。英語によるコミュニケーション能力を高め、言語・文学・文化を深く理解し、国際的視野をもって活躍できる人材を養成しています。英米文学においては、作家や作品、批評理論だけでなく、文化、歴史、社会思想についても考察します。英語学では、英語の構造や意味を論理的かつ体系的に分析します。英語教育では、英語を教えるための方法論などを学ぶことができます。上級学年では、少人数の演習クラスで自ら選択した専門領域を更に深く学ぶことができます。また、併せて日本語教育を履修することもできます。卒論履修分野として「英語学」、「英文学」、「米文字」、「英語教育」、「日本語教育」、「人文学」の6分野が開かれています。

英語学

英語学分野では、言語学の知見を踏まえて英語の語彙、音韻、文法、意味、談話、情報構造、スタイルなどについて学び、現代英語の理解を深めます。また、英語と日本語を対照させながら、人間の認知と言語の関係を探求します。

英文学

英文学分野では、イギリスの文化・歴史・社会・思想などを踏まえて、1000年以上に及ぶイギリスの文学、とりわけ、シェイクスピアからジェイン・オースティンやディケンズを経て、ノーベル賞詩人シェイマス・ヒーニーまでを具体的に学びます。

米文学

米文学分野では、小説、戯曲、詩などを精読し、作品そのものだけでなく、文学作品と思想・歴史・文化・社会等との関連を見たり、時には、取り上げた作品に関する文献なども使用して、作品や文学への理解を深めます。

英語教育

「英語教育」は、英語をはじめとして、言語(外国語)をどのようにしたら効率よく身につけていけるのかを考える分野です。これまで当然と思ってきた学習方法や教え方について、「そうかな?」という疑問を立てて考えていきます。その際に、学習者皆さんの経験や知識に加えて、言語習得・言語教育の知見を参照し、自ら仮説を立てて検証していきます。これまでの研究を振り返る文献研究、調査、観察、実験など様々な方法でデータを集めることが可能です。そして、そのデータを基に検証していくことになります。英語教員志望の人や何らかの形で語学教育に将来従事したいと思っている人は勿論のこと、みずからの語学学習を振り返りたい、もっと英語を身につけられるようになりたい、という人にも向いています。

日本語教育

日本語教育分野は、外国人に日本語を教えるための諸問題と技術を研究する分野です。

人文学

人文学分野は、英語学・英米文学・英語教育などの知識、比較や総合といった知見に立って、哲学、心理学、教育学、歴史学、言語学、様々な文学・文化の領域に広く展開し、多角的に研究する分野です。